排出#02
ネガティブ方面の意識世界は、三層構造になっていると思うのです。
一層目が湖。ユラユラと藻が揺れ、色鮮やかな魚が泳ぐ水中。でも息はしづらい。
二層目が沼。ドロドロと足を引っ張られ、重くしんどい。
三層目がタール。ねばねばと身体にまとわりつく。自由に動けない。
不安や悲しみは視野を狭くして自分の中の湖で思考が回転する。海遊館。同じところをグルグルグルグル。
一層目の危険は、そこが、人によっては居心地よく感じられる場所であること。
自分の世界に浸って同じことを考えていればいい。楽だ。
息がしづらいのも一つのエクスタシー。
「息ができない。辛い辛い」と言いながら、そこを抜けようとしないのはその場所に居ることが幸福だから。
悲劇のヒロイン症候群。
そこが好きなら居ればいい。
沼に足をとられたら自分一人では抜け出せない。
とにかく叫ぶ。助けを求める。助けを借りながら、ゆっくりゆっくり足を引き抜いていく。
タールは知らない。
赤木俊夫さんはどんな気持ちで自死を選んだのかと思いながら再調査の署名をした。
去年のちょうど今頃、とある告別式に出席した。
僧侶のいい声の読経、すすり泣きの声、そんな中、後ろの席のちびっ子が「おかぁさん、うんこ。でたー」と言った。
はじめ、耳を素通りしていた言葉が、ふと意識の上に降りた。水面に顔が出た瞬間である。
瞬時に、「いや、でたんかいっ!でる予告じゃなくて、でたんかいっ!」心の中で総突っ込みを入れていた。
人間は何があってもうんこはでるしおならもでる。
真顔で生きているのがバカバカしいほどに人間はただの生き物で世界はくだらない。
by peroke
| 2020-03-30 20:45
| 日々のこと
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